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更新日:2014年12月19日

本場奄美大島紬が完成するまで

本場奄美大島紬は1300余年の歴史を持つ、奄美の伝統的工芸品として、古くから製造されてきました。高級絹織物として多くの方に愛され、親から子へ、子から孫へ何世代にもわたって着続けられると言われています。

現在、その生産反数は減少の一途を辿っています。昭和47年の生産反数最高値であった284,278反から年々下がり続け、昨年平成25年の生産反数は5,866反と10,000反を下回っています。原因としては、生活様式の多様化などが言われています。また、生産に携わる職人さんも離職や高齢化により年々減少しています。

なかなか関わる機会の少ない大島紬ですが、少し勉強してみましょう。

本場奄美大島紬はどうやってできるの?

本場奄美大島紬の工程は大きく分けて9つあります。

1.図案作成

デザインされた原図を方眼紙に描き写して、種別、糸の密度などに合わせて、図案を作る作業です。

図案製作

2.糸繰り、整経

図案に基づき、専用の台で必要な長さと本数の絹糸を揃える作業です。

3.糊張り

揃えた絹糸がバラバラにならないように「イギス」という海藻を鍋で煮て溶いた糊を付け棹に張り、天日で十分に乾燥させ固める作業です。

4.締加工

締機を使って、複雑で細かな絣(かすり)模様を作る大島紬独特の作業です。図案に合わせて絹糸の絣部分を防染するため、染めない部分の絹糸を木綿糸で織り締めて絣筳を作ります。

締加工

5.テーチ木染め

テーチ木(和名:車輪梅)をチップ状にくだいて、大きな釜で煮て、その煮汁で絹糸を染める作業です。何度も液を替え、繰り返し揉みこみ染色すると、絹糸が赤茶色に染まります。

テーチ木染め

6.泥染め

大島紬最大の特徴である泥染めは、テーチ木で染めた絹糸を泥田で染める作業です。泥に含まれる鉄分とテーチ木のタンニンが反応し、絹糸が赤茶色からだんだんと黒く変わっていきます。テーチ木染めと泥染めを交互に何度も繰り返すことで、大島紬特有の深みのある黒褐色に染め上げます。

泥染め

7.加工

織る前に最終的な糸の整理や準備をする作業です。染めた絣筳(かすりむしろ)の木綿糸をすべて取り除き、1本1本の糸へとほどき、図案のとおりに並べます。絣模様に色を付ける場合、図案に合わせて色を挿していきます。

8.製織

緯糸を杼(ひ)に通して、高機(たかばた)という手織り用の機で織り上げる作業です。約7cm織るごとに経糸をゆるめ、針で糸を1本1本丁寧に絣を合わせていきます。

製織

9.検査

織り上げた本場奄美大島紬を本場奄美大島紬協同組合で検査する作業です。検査員が、長さや織り幅、絣の不揃い、色ムラなど、24項目に及ぶ厳しいチェックを行い、合格不合格を決めます。合格したものだけに商標などがつけられます。

 

ひとつの工程にそれぞれ別々の職人さんが携わっており、多くの手間と時間がかかっています。工程を少し違えるだけで、反物の出来上がりはまったく変わってしまいます。職人さんは長年培ってきた高度な技術をもって自分の工程を行います。
(工程写真提供:本場奄美大島紬共同組合(外部リンク)

お問い合わせ

商工観光部紬観光課

894-8555 奄美市名瀬幸町25-8

電話番号:0997-52-1111

ファックス:0997-52-1364

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