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更新日:2018年12月20日
奄美群島には、300種類以上のサンゴが生息しており、各島々はサンゴが形成したサンゴ礁に囲まれています。奄美群島のサンゴは、度々オニヒトデの大発生により、被害を受けてきました。1973年には与論島で、沖縄島由来と思われるオニヒトデの大発生があり、その後、奄美群島全域で大発生がみられました。奄美市(旧名瀬市)では、1976年からオニヒトデの駆除事業を開始しています。
奄美市ではオニヒトデの駆除だけでなく、サンゴ礁のモニタリング調査やサンゴ再生試験も行っています。サンゴ被度が高い地域などを地元ダイバーや漁業関係者の意見を参考に重点保全海域を選定し、サンゴの生育状況、オニヒトデの発生状況、その他サンゴにダメージを与える要因などについてモニタリング調査を行い、何か異変があった場合には早急に対策を講じることでサンゴ礁の保全に努めていこうと考えています。また、着床具にサンゴの幼生を着生させ、その着床具を移植し、サンゴを増やす試験も行っています。
奄美群島の12市町村は、奄美群島におけるサンゴ礁海域において、サンゴ礁保全を図ることを目的とし、平成16年にサンゴ礁保全対策協議会を設立しました。協議会では、年に2回会議を開催し、サンゴに関する情報や意見を交換しています。また、年に1回モニタリング講習会を開催し、モニタリング調査方法やデータ集積の統一を図っています。奄美市世界自然遺産課は、サンゴ礁保全対策協議会の事務局を担っています。
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