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更新日:2022年9月5日
ノネコ対策は森林内からネコをいなくなるようにするだけでは根本的な解決になりません。
ノネコの発生源となる集落・市街地に生息しているノラネコが増えない取組を行うことも重要です。
そのため、奄美大島5市町村では主にノラネコの数をこれ以上増やさないよう、TNRを行っています。
TNRとは、ノラネコを捕獲(Trap)し、不妊去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)一連の取組で、全国各地で行われています。
ネコは繁殖力が高く、交尾すれば高い確率で妊娠し、1回の出産で4~8頭、年に2~4回の出産が可能です。また、計算上は1匹のメスネコから1年に20頭、2年で80頭以上に増えることが可能です(出典:『捨てず増やさず飼うなら一生(外部リンク)』環境省』。
奄美市では平成25年度から、その他の島内4町村では平成28年度までにノラネコのTNR事業を開始しました。平成30年度からは、奄美大島ねこ対策協議会により島内全体での計画的な取組を実施しています。
奄美大島では、海岸線まで迫る山と海岸との狭い平地の間に集落が形成されており、集落と集落の間が山で隔てられているところが多いことから、それぞれの集落ごとにTNRとモニタリングを実施することで、効果的な不妊化を進めています。
奄美市名瀬地区においては広範囲に市街地が形成されており多くのノラネコが確認されていますが、それぞれの地区がつながっており、効果的なTNRとモニタリングの実施が難しい状況です。
そのため、一部の自治会・町内会のご協力のもと住民参加型のモニタリングによるノラネコの生息状況の把握を進めるとともに、名瀬地区全体でのTNRを実施しています。
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