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更新日:2024年4月5日
ヤスデは節足動物の仲間で、通常は地中の有機物を分解してくれる有益な生物で人目につきにくい場所に生息しています。在来種のヤスデは、奄美地方ではトゥドル虫、メラベ虫などと呼ばれています。
近年、奄美市等で大量発生しているヤンバルトサカヤスデは、台湾で通常に生息しているヤスデですが、沖縄県に侵入し昭和58年11月沖縄本島中部で異常発生した後、各地で異常発生を繰り返しながら生息地域の拡大をつづけ、平成6年には、沖縄本島内の全市町村で分布するようになりました。奄美地方では、平成3年に徳之島町の轟木地区で異常発生し、平成4年9月には奄美市名瀬朝仁千年松付近で異常発生していますが、その生息地域、異常発生地域は奄美群島の各地域に年々拡大してきています。
ヤスデの分布拡大は、人間の活動と深いかかわりがあり、樹木等の移植の際の土や堆肥、植木鉢とともに卵などが運ばれ、新しい場所で異常発生しているようです。
刺したり咬んだりはしませんが、異常発生時には一晩に約バケツ半分もの成虫が屋敷内を這い回り、屋内にも侵入します。
このような状態が数週間続くため、発生地域の住民は、不快感、恐怖感とともに、夜間の駆除作業による疲労や睡眠不足等によって、精神的・肉体的苦痛を受けます。
群遊した大量のヤスデは、車両等をスリップさせることがあります。
ヤスデから発生される臭いには、青酸ガスが含まれており、ヤスデの駆除作業を行った後に、下痢の症状をおこすことがあります。
ヤスデがまん延する原因としては、ヤスデ自身の移動によるもの以外に、次のような人為的な移動が考えられます。
(※)ヤスデが生息する地域から土や堆肥などを持ち出す場合や、発生地域で土木工事を行う場合は、土壌や工事用車両等を消毒するなどの注意が必要です。
ヤスデは、餌となる落ち葉や廃材のある日当たりの悪い湿度の高い場所を好み、そのような場所では何度でも異常発生を繰り返す傾向にあります。地域の住民の皆様の協力で、異常発生していない時期に、地域全体の清掃活動を繰り返し行うなど、ヤスデのすみにくい環境を整備していきましょう。
ヤスデは、薬剤に弱いといわれています。薬剤を使って駆除する場合は、まき過ぎに注意して、適量を使用しましょう。
ヤスデ用薬剤は下記の取扱店にて半額で購入できます。
地区 |
取扱店 |
連絡先 |
薬剤名 |
半額価格(1袋3kg) |
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名瀬 |
あまみ農協 |
52-3300 |
コイレット ヤスデガード |
660円 |
住用 |
島人mart住用店 |
69-2228 |
コイレット |
|
660円 |
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笠利 |
あまみ農協笠利支所 |
63-1611 |
コイレット ヤスデガード |
660円 |
マツモト薬局 |
63-0035 |
シャットアウト |
980円 |
薬剤の値段は物価に伴い変動することがあります(上記は令和6年4月時点)。
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