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更新日:2014年4月1日

新産業と新エネルギー

奄美市は、奄美群島に豊富に存在する未利用資源を活用し、新たな産業として育成するため様々な取り組みを展開しています。特に、黒糖焼酎粕や海藻、大島紬の製造工程で排出されるセリシンなどは、原料由来の生理活性物質が注目されています。

奄美群島では、こうした未利用資源や既存産業を活用し、地域の関連する産業及び事業がお互いに結びつくことによって、新たな相乗効果を生み出すことを目的に、平成17年度に奄美市を中心に「奄美産業クラスター」を設立しました。

また、新エネルギーの分野においても、「奄美市バイオマスタウン構想」を策定し、本市におけるバイオマスの総合的な利活用システムの構築、離島における循環型社会を確立したいとの観点から、どのような利用や取組みが可能かをまとめております。

新産業

黒糖焼酎粕の活用

黒糖焼酎の製造風景

外海離島である奄美大島では、循環型社会の観点を組み入れた持続発展可能な産業の確立が重要な課題となっています。

奄美群島で製造される黒糖焼酎の製造工程から発生する黒糖もろみエキス(焼酎粕)は、農地還元を主とした処理を行っており、将来、環境負荷や離島における処理能力という面で課題を抱えております。

そのため、奄美市は、(財)奄美市農業研究センターを事務局とし、提案型研究事業である地域新生コンソーシアム研究開発事業(平成18・19年度、経済産業省)の採択を受け、黒糖もろみエキスから抽出した生理活性物質を用い、その機能性を活かした人体・皮膚への安全性の高い抗老化基礎化粧品の開発に取り組みました。

産学官連携製品

あま肌(Amahada):黒糖もろみエキスを配合した基礎化粧品(外部リンク)

黒糖もろみの環境負荷の改善と、地域雇用の拡大のため奄美市が関与した経済産業省のプロジェクトで開発し、鹿児島大学・鹿児島純心女子大学の研究によるエビデンス(科学的根拠)が整っています。

  • 産:(株)アマミファッション研究所、(株)奄美大島開運酒造、奄美大島酒造組合
  • 学:鹿児島大学

研究開発のイメージ(PDF:191KB)

製品の問い合わせ先

  • 会社名:(株)アマミファッション研究所
  • 所在地:奄美市名瀬朝戸269番地
  • 電話:0997-54-9181
  • メール:amami*luc-group.co.jp
    (*を@に置き換えてください。)

ソゾノハナ(紅藻)の活用

紅藻ソゾノハナ

奄美地域では、古くから農地の土壌改良材として海藻を用いていました。

こうした海藻の経験的な活用に着目し、南西諸島に分布する海藻の生理活性物質の検索を行ったところ、紅藻ソゾノハナから「ジャガイモそうか病」や院内感染の病原菌である「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」などに対し特異的に有効な抗菌性の生理活性物質を見出しました。

奄美群島では、赤土の土壌特性を活かした早堀り赤土バレイショが地域特産の作物として生産され、市場でも高い評価を受けています。しかし、そうか病の発症率が高く商品価値を著しく低下させているため、地域ブランドとして確立されていません。

一方、種々の病原菌に対しては、抗生物質に対する耐性菌が年々増え医療分野において問題になっています。また、畜産および食品分野においても安全性や環境への負荷等の問題を抱えているため、天然系の抗菌あるいは殺菌成分の開発が求められています。当該抗生物質は、MRSAなど抗生物質耐性病原細菌の治療など医薬・動物薬品(生薬含む)、天然の抗微生物成分として食品衛生管理(食品添加物等)、機能性食品あるいは飲料素材、生活関連抗菌製品への応用、農畜水産生産現場での病害菌防除対策(飼料添加物等)の他、付着汚損生物防除対策への利用も考えられます。

紅藻ソゾノハナの原料確保においては、自然界からの採集がありますが、現存量も少なく、また乱獲によって生態系のバランスを損なう恐れがあります。また、養殖技術の取り組みがなされているが技術体系が確立されるまで至っていません。

このため、紅藻ソゾノハナの原料確保に必要な養殖技術の開発、赤土バレイショの品質・収量低下を阻害するそうか病の防除に必要な土壌改良材の開発や優れた抗菌作用の特性を活かした高度利用技術の開発、これらを組み合せた省農薬環境保全型病害防除技術体系の確立を図ります。

新エネルギーの種類と特性

新エネルギーの種類と特性

太陽光発電

太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電方法です。

太陽熱利用

太陽の熱エネルギーを給湯や冷暖房に使う方法です。

風力発電

風の力で風車を回し、その回転運動を発電機に伝えて発電する方法です。

バイオマスエネルギー

太陽の恵みを受けた植物などを様々な燃料に変えて利用する方法です。

廃棄物発電・熱利用

ごみを焼却する際の熱で蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電したり、焼却熱や発電した後の廃熱を、冷暖房や温水として利用する方法です。

廃棄物燃料製造

家庭などから出される「燃えるごみ」を処理加工し固定燃料にしたり、天ぷら油などの廃食油を軽油の代替燃料にし、利用する方法です。

未利用エネルギー

海、川、下水の水温と気温とのわずかな温度差や、工場などの高温の廃熱など、今まで利用されていなかったエネルギーです。

燃料電池

「水素」と「酸素」を化学反応させて、直接電気を発電する装置です。

コージェネレーション

発電機で電気を作るときに発生する冷却水や排気ガスなどの熱を温水や蒸気の形で同時に利用する方法です。

クリーンエネルギー自動車

天然ガス自動車やメタノール自動車、電気自動車、ハイブリッド自動車などのほとんど排気ガスを出さなかったり、二酸化炭素の排出量が少ない低公害の自動車のことです。

 

今後新たな産業創出に活用が期待される資源

海洋深層水

光合成が行える限界の深度200mより深層の海水。今後新たな産業創出に活用が期待される資源です。

天然塩

美しい海からとれるミネラル豊富な天然塩。今後新たな産業創出に活用が期待される資源です。

薬草・芳香植物等

今後新たな産業創出に活用が期待される資源です。

奄美市バイオマスタウン構想について

奄美市総合計画の柱の一つ「自然に囲まれた快適なくらしのまちづくり」で示した、自然環境と市民生活の調和のとれた「人と自然との共生」の実現に向け、「奄美市バイオマスタウン構想」を策定しました。

本市には、家畜排せつ物、食品廃棄物などのバイオマス資源が身近に存在しており、この資源の利活用に取り組むことで、「地球温暖化の防止」、「低炭素社会の構築」、環境への負荷の少ない循環型社会の形成が可能となります。

この構想は、関係団体、有識者等で構成する「奄美市バイオマスタウン構想策定委員会」を設置し、本市に賦存するバイオマスの総合的な利活用システムの構築、離島における循環型社会を確立したいとの観点から議論を重ね、どのような利用や取組みが可能かをまとめた内容となっております。

バイオマス(biomass)とは

生物資源(バイオ)と量(マス)を表す概念で、一般的に「再生可能な、生物由来のエネルギー資源で石油・石炭を除くもの」と定義されています。

バイオマスは、燃焼させると二酸化炭素が排出されるが、バイオマスが成長過程で光合成により大気中から二酸化炭素を吸収しているため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされております。

エネルギー源などにバイオマスを活用することで、「資源のリサイクル」、「ごみの減量」、「地球温暖化の防止」につながっていきます。

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お問い合わせ

商工観光情報部商工政策課

894-8555 奄美市名瀬幸町25-8

電話番号:0997-52-1111

ファックス:0997-52-1359

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