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更新日:2021年7月27日
令和3年7月26日の世界遺産委員会におきまして、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録が正式に決定となりました。
これまでご協力いただきました関係者、並びに住民の皆様へ深くお礼申し上げます。
世界に誇る奄美の自然を守るために、今後も引き続き皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
(※)世界自然遺産のロゴマークにつきましては、リンク先の奄美大島自然保護協議会のホームページをご確認ください。(外部リンク)
世界遺産とは、1972年(昭和47年)に採択された「世界遺産条約」に基づいて、国連教育科学文化機関(UNESCO)の「世界遺産一覧表リスト」に記載登録された遺産のことで、国家や民族を超えて人類が共有し、次世代に受け継いでいくべき価値をもつ遺産を対象としています。
世界遺産には、自然遺産、文化遺産、複合遺産の3種類があります。(2019年7月現在、文化遺産869件、自然遺産213件、複合遺産39件)
日本では既に4件の世界自然遺産が登録されていましたが、このたび5件めとして「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録が決定いたしました。
日本の世界自然遺産(外部リンク)
平成15年5月 | 国の世界自然遺産候補地に関する検討会において、琉球諸島(当時)が、知床、小笠原諸島とともに、世界自然遺産の候補地として選定される。 |
平成25年2月 | 政府がユネスコ世界遺産センターへ暫定リスト記載のための必要書類を提出 |
平成25年3月 | ユネスコ世界遺産センターから「世界遺産たりうる具体的な地域とその位置に関わる詳細な情報」についての照会 |
平成25年12月 | 同年度中に科学委員会を開催(5月、8月、12月)し、奄美大島、徳之島、沖縄島北部(やんばる)、西表島を推薦候補区域として選定 |
平成27年11月 | ユネスコ世界遺産センターから、より正確な案件名とすべき指摘 |
平成28年2月 | 資産名を「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として暫定リスト記載のための書類を政府が再提出 |
平成28年4月 | 国が西表石垣国立公園を大規模拡張。西表島のほぼ全域を国立公園に |
平成28年9月 | 国がやんばる国立公園を新規指定 |
平成28年11月 | 政府がユネスコ世界遺産センターへ推薦書暫定版を提出 |
平成29年2月 | 政府がユネスコ世界遺産センターへ推薦書正式版を提出 |
平成29年3月 | 奄美群島国立公園新規指定 |
平成29年10月 | 10月11日(水曜日)から10月20日(金曜日)にかけて、ユネスコの諮問機関(IUCN:国際自然保護連合)による現地視察 |
平成30年5月 | 国際自然保護連合(IUCN)にて世界遺産一覧表への「記載を延期」することが適当との勧告 |
平成30年6月 |
推薦を一旦取り下げることが政府により決定 |
平成30年11月 | 平成30年度の推薦案件が「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」に決定 |
平成31年2月 | 政府がユネスコ世界遺産センターへ推薦書を再提出 |
令和元年10月 | IUCNによる現地調査 |
令和2年4月 | 令和2年6月29日から7月9日にかけて開催予定だった世界遺産委員会の開催延期が決定 |
令和2年11月 | 開催が延期されていた世界遺産委員会を令和3年6月から7月にかけて開催されることが決定 |
令和3年3月 | 世界遺産委員会の日程が令和3年7月16日から7月31日(うち7月20日は除く)にオンラインで実施することを決定 |
令和3年5月 | 令和3年5月10日にユネスコの諮問機関(IUCN:国際自然保護連合)による「記載」(登録)の勧告 |
令和3年7月 | 令和3年7月16日から7月31日(うち7月20日は除く)にかけてオンラインで世界遺産委員会が開催され、世界自然遺産登録の可否が審議 |
令和3年7月26日 | 世界遺産委員会で「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録が正式に決定 |
国、県、市町村、奄美群島広域事務組合では、自然保護に関する課題解消のために、様々な取組を行ない、先人が残してくれた貴重な宝としての自然(豊かな山や海)を保護しながら未来の子供たちへ残し、あわせて、持続的な観光振興にもつなげていきたいと考えています。
現在、奄美群島において動植物保護のための様々な施策を展開しています。
奄美大島本島内5市町村では、飼い猫の適正な飼養及び管理に関する条例(外部リンク)を施行しているところです。
奄美大島本島内での広域的な取組みの一つとして、住民の動物愛護への意識を高めるとともに飼い猫の野生化及び放し飼いによるアマミノクロウサギその他の野生生物への被害を防止したいと考えています。
また、奄美市においては、ポイ捨て等防止条例を平成24年4月1日から施行し、清潔で美しいまちづくりへの協力と環境美化に対する意識啓発に取り組んでいます。
更に、生活環境の向上並びに自然環境及び生態系の保全を図る事を目的に諸々の施策を行っておりますので、市民のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
奄美群島国立公園では保護のレベルを段階的に設定し、公園内で行うことのできる行為を規制することで、自然保護と利用の両立を図っています。詳細は下記のリンク先をご確認ください。
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